最終節はどのグループも好試合必至

2021年7月27日

  •16か国中15か国に決勝トーナメント進出の可能性がある   •準々決勝進出を決めたチームはまだない   •サウジアラビアだけがすでに唯一の敗退 水曜日のグループステージ最終節は、さまざまなシナリオがあり得るため、エキサイティングな試合が見られるだろう。 グループAでは、開催国日本が開幕2連勝の唯一のチームとなっている。だが、ホスト国の決勝トーナメント進出はまだ決まっていない。フランス戦で引き分け以上で、グループ首位突破が確定する。 最も緊迫した展開が予想されるのがグループB。韓国、ホンジュラス、ニュージーランド、ルーマニアが勝点3で並ぶ。4チームとも試合終了の笛が近づくにつれ、グループの他の試合の動向が気になるに違いない。 グループCではどのチームも、敗退または次のラウンド進出の可能性がある。現在グループ首位のスペインは、アルゼンチンに引き分けでベスト8進出。エジプトと対戦するオーストラリアも同じ状況である。エジプトは、大会に残るためには勝つしかない。ここまで堅い守備に尽力してきたアフリカの雄は、唯一の無得点のチームだけに、厳しい戦いとなるだろう。 グループDの状況がもっともクリアである。サウジアラビアは日曜日のドイツ戦で大健闘したものの、勝点0で敗退が決定。ドイツがベスト8に進出するためには、コートジボワール戦での勝利が必須となる。現在グループ首位のブラジルは、サウジアラビアと勝点を分け合えば、決勝トーナメント進出が確定する。

第3節スケジュール(日本時間) 7月28日(水) ドイツ - コートジボワール 宮城スタジアム 17:00 サウジアラビア - ブラジル 埼玉スタジアム 17:00 ルーマニア - ニュージーランド 札幌ドーム 17:30 韓国 - ホンジュラス 横浜国際総合競技場 17:30 オーストラリア - エジプト 宮城スタジアム、20:00 スペイン - アルゼンチン 埼玉スタジアム 20:00 南アフリカ - メキシコ 札幌ドーム 20:30 フランス - 日本 横浜国際総合競技場 20:30 注目ポイント 絶好調のジニャック 東京2020でのフランスの攻撃は、アンドレ=ピエール・ジニャックに託された。その期待を裏切ることなく、このティグリスのストライカーはここまで4得点を記録。大会ゴールランキングで首位に立っている。 接戦の末に南アフリカに4-3で勝利した後、ジニャックは次のように語っている。 「この勝利でチームの結束力が強まり、次の最終節で日本とのビッグマッチに臨みます。日本はホームで戦っています。僕たちは勝つんだという強い気持ちを持って、力を出し切らなければなりません。チーム内のエネルギーは素晴らしいです。僕たちはまだここにいます。ここでの戦いに、残っています」

次戦に集中する主将の吉田 開催国、“日本のメッシ”こと久保建英を中心にして、チームを構築。この才能あふれる20歳は、地元国民の期待に見事に応え、2-1で勝利したメキシコ戦、1-0で勝利した南アフリカ戦の2試合ともゴールを決めている。ここまで好調のサムライブルーは、当然のことながらこのまま突き進むつもりでいる。「第2節がいかに重要な一戦だったかは、誰もが分かっています」と主将の吉田麻也はコメント。「フランスにも進出のチャンスがあるので、タフな試合になります」と気を引き締めた。

準々決勝を見据えているアーノルド監督 オーストラリアは、ここまでの時点でのサプライズチームである。初戦ではアルゼンチンに見事な勝利を収め、波乱を起こした。だが、第2節ではグループC本命のスペインに後半終了間際にゴールを奪われ、0-1の敗戦。それでも、オーストラリアのグラハム・アーノルド監督は悲観していない。「選手たちのパフォーマンスをとても誇りに思います。サッカー大国スペインを相手に、素晴らしい努力を見せてくれました。私たちは今、自分たちの力でグループ突破するためにここにいます」。 オーストラリアは怪我と出場停止のため、重要な最終節でミッチ・デューク、ライリー・マッグリー、ナサニエル・アトキンソンを使えない。とはいえ、指揮官は心配していない。「我々は選手層が厚いので、フレッシュな選手の準備ができています。彼ら3人は次戦には出場できませんが、準々決勝には間に合うでしょう」 強靭な精神力を見せるドイツ ドイツの精神力は、ここまでの彼らのパフォーマンスの重要な特徴だ。ブラジル戦では劣勢に立たされ、10人の数的不利にも陥った。それでも、3-0から反撃して、3-2の1点差まで詰め寄った。続くサウジアラビア戦では、2度リードを奪われ、またしてもレッドカード一発退場者を出して数的不利に。だが、この試合は勝利を収めている。ナディーム・アミリは「こういった試合に勝つと、4-0で勝つよりもチームの士気が上がります」と試合終了後にコメントした。グループリーグ最終節のコートジボワール戦では、出場停止や負傷によりフィールドプレーヤーが14名しか使えないため、シュテファン・クンツ監督は、チームの根性と決意に再び頼らなければならない。

歴史を作るスペイン 東京2020では、ブラジルと並ぶ優勝候補スペインだが、第2節のオーストラリア戦ではなかなかゴールを奪えず、81分にやっとミケル・オヤルサバルがヘディングで決勝点を挙げた。スペインにとってこのゴールは非常に特別なものとなった。1992年オリンピック王者のスペインが、オリンピックで最後に試合に勝ったのは2000年のこと。ロンドン2012では1点も取れずに敗退している。

スペインは、このゴールが新たな物語の始まりになることを期待している。オヤルサバルはこう語る。「自分たちのサッカーをし続けなければなりません。チームは自分たちのサッカーを信じているし、何をすべきか分かっています。とはいえ、最終節はタフな試合になるでしょう。ここでは簡単な試合などありません。でも、今日勝ったことで見える景色が変わったのはいいことです。初勝利を挙げることが最も重要なことでした」