堂安律:「新しい歴史を作るという気持ちで臨む」

2021年7月30日

  ・日本は東京2020で初のグループステージ3連勝   ・成功を支えているのがミッドフィルダー陣   ・堂安律と遠藤航のコメントからニュージーランド戦を読み解く

いよいよ、男子サッカーの決勝トーナメントが始まる。開催国の日本はグループステージ3連勝を飾り、勢いに乗る。森保一監督は「3連勝が決勝トーナメントの結果を約束してくれるわけではないです。良いところを伸ばして、改善すべきところは直して決勝トーナメントに臨みたいです」と語り、ニュージーランドとの一戦に気を引き締めて挑もうとしている。

日本は3試合で7得点1失点という成績を収めている。基本フォーメーションで1トップを採用していることもあり、中盤のゴールが目立つ。7ゴール中5ゴールがミッドフィルダーによるものなのだ。

近年の日本サッカー史を振り返ってみれば、これは決して不思議な傾向ではない。ワールドカップ優勝経験国の中には、オリンピックにあまり力を入れていない国もある。一方、育成大国を目指す日本は、この大会をA代表強化につながる重要なトーナメントという位置づけでこれまで歩んできた。印象的なオリンピックのミッドフィルダーのビッグスターといえば、中田英寿(アトランタ1996、シドニー2000)、中村俊輔(シドニー2000)、本田圭佑、香川真司(ともに北京2008)といった名前が思い浮かぶ。

今大会で最も注目されるミッドフィルダーといえば、久保建英だろう。レアル・マドリード所属でラ・リーガのクラブにレンタル中の天才肌は、ここまでグループステージ3試合連続ゴール中。ここ一番という場面で決定力を披露し、文字通り攻撃の中心として大活躍している。

また、久保との絶妙なハーモニーで攻撃にアクセントをつけているのが、オランダのPSVアイントフォーヘンでプレーする堂安律だ。オリンピック代表の背番号10はこの大会への意気込みをこう語っている。

「勝つために必死なんで、ベンチ下がってもファンと同じ目線で頑張れって思ってます。こんなにチームのために、というのは今までの人生で考えたことがないです。それだけ自分がこの大会にかけているというは、自分自身をはかれる試合だと思います」 

日本はお家芸である柔道を中心に連日、メダル獲得の報道が流れている。

「個人種目で金メダルを獲る難しさはもちろん理解していますけど、チーム競技として金メダルを獲れたら、それもサッカーで獲れたら、今まで(日本の)歴史上、成し遂げたことのないことをやれたら凄いと思うので。ですので、個人種目の方々とあまり比較はしません。新しい歴史を作るという気持ちで臨んでいます」

堂安いわく、日本の強みは「チームは明るいですけど、一喜一憂しないこと」だという。「本当に良いチームになるというポテンシャルしかないです。本当に強いチームになると思いますので、結果を求めていきたい」

久保、堂安という若いスターを中盤の底で献身的にサポートするのが、シュツットガルトの遠藤航だ。異なるタイプのチームとのグループステージの対戦をこう振り返っている。

「1試合目の南アフリカはインテンシティがそんなに高いゲーム展開ではなかったです。2試合目のメキシコ戦は、相手も前から来てましたし、僕らもしっかり前から仕掛けていきました。攻守における切り替えの部分は相手もあってのことなので。しっかりと合わせてやれたと思います。インテンシティの部分で言えば、相手がしっかりとそれを出してくれば、僕らもしっかりと出せることを見せてきたと思います」

果たして、ニュージーランド戦ではどんな戦いぶりを披露できるのだろうか。勝負の鍵を握る、日本の誇るミッドフィルダーたちの競演が今から待ち遠しい。

SAITAMA, JAPAN - JULY 25: Takefusa Kubo #7 of Team Japan celebrates after scoring their side's first goal during the Men's First Round Group A match between Japan v Mexico on day two of the Tokyo 2020 Olympic Games at Saitama Stadium on July 25, 2021 in Saitama, Japan. (Photo by Buda Mendes - FIFA/FIFA via Getty Images)